当社で手掛ける多くの住宅は”SWT工法”と呼ばれる独自の方法で作られており、当社で開発したネクサスブロックを重ね頑丈に組み立てられています。

ネクサスブロックとは

木造建築で木製のパネルブロックを使い、より簡単に建てることが出来れば、構築期間が短縮された分だけコストが安くなります。一般的にパネルブロックと言えば長方形や立方体などを思い浮かびますが、その形状だと壁の横揺れの力には耐えられないこともあります。

もしその形状が菱形に近ければ応力を分散させることにより、地震などの揺れに強い壁を構築できる理想的なブロックが出来上がります。この基本的な発想を製品化したのは、北誠商事が特許を持つネクサスブロックです。これまでは万能ブロック、スーパーウッドブロックなどと呼んでいましたが、「人や物の繋がり」「結合体」などを意味するネクサス(nexus)本来の意味に由来し、「ブロック同士を合体させて造る」「家族が一つ屋根の下に団結する」という意味を込めて「ネクサスブロック」と新たに名付けました。

ネクサスブロックで組み立てる工法はその強さに由来しスーパーウッドテクノ工法(SWT工法)と名付けられています。

ネクサスブロックの構造と特徴

ネクサスブロックは、木製の骨組みの両面を木製合板で挟んで出来ています。その骨組みの内部に出来るブロック状の空間には厚み120mmのうち、50mm厚みの断熱材を埋めてあり、断熱材の片面に70mmの空気層がサンドウィッチ状になっているため、優れた断熱性を発揮します。

一般的な住宅では万が一の火災があった場合、壁の中から天井まで火が昇りやすいのに対し、ネクサスブロックの壁は各ブロック内に細かく仕切られているため、天井裏への火の流れを抑える働きもします。

上記図のネクサスブロックは一番基本となる形状であり、その派生形状としてハーフサイズや1/4サイズなどのブロックがあり、それぞれ組み合わせることで様々な形状の壁面を構築することができます。実際には、柱に沿ってネクサスブロックを両側からボルトで固定して壁面を作り上げます。

この壁面の組み立て方の最大の特徴は、組み替えが出来ることに加え、在来工法である軸組み工法にも適応でき、(弊社の耐力壁工法を参照)、短期間でパズルのように組み立てが出来てしまうことです。

ネクサスブロックの強さの秘密

SWT工法で組み立てた構造物(弊社の耐震シュルター商品を参照)を高さ6mから斜めに落下させた実験では、ネクサスブロックの損傷はほとんど無く、とても良い状態であることが実証されました。また、在来軸組工法で組み立てた上記実験でもネクサスブロックを支える角材に損傷があったものの、ネクサスブロックは無傷の結果を残しました。

この強さのすべては、ネクサスブロックの独特な形状、そして骨組み内部の構造に秘密が隠されています。ネクサスブロックは菱形に近い形をしており、縦横のどちらかから力を加えられると、細かく仕切られた骨組み各部分にその力が分散され、結果、損傷を最低限に抑えられます。

SWT工法の特徴

ネクサスブロックの生産工程と工場

北誠商事ネクサスブロック製造工場・飯山市

北誠商事ネクサスブロック製造工場・飯山市

ネクサスブロック基本形状とカット形状

ネクサスブロック基本形状とカット形状

設定された角度に沿ってスライド鋸で切断

設定された角度に沿ってスライド鋸で切断

基本フレーム骨組みの組み立て

基本フレーム骨組みの組み立て

出来上がったブロックをすべて形状審査

出来上がったブロックをすべて形状審査

一個ずつ手作りで丁寧に組み立てて完了

一個ずつ手作りで丁寧に組み立てて完了